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Posted by たまりば運営事務局  at 

2014年12月30日

大橋直久「太鼓蔵ではカナリアの声に誰も耳を貸さない」

そのためには、先を見抜く力、すなわち先見力や洞察力といったものが、以前にも増してとても大切になってくると思う。

にもかかわらず、日本人は政・官・民をあげて、いつも対策が確立されておらず、後手に回ってあわてふためいてばかりいるのだ。

もうこのあたりで、こういった悪しき性癖にピリオドを打って欲しい。

企業戦士としてのカナリアが太鼓の鳴り響く音のために、その美声をかき消されて放置されてはなるまい。

日本ではカントリー・リスクという言い方をしているが、本来はポリティカル・リクスというのが正しい。

このポリティカル・リスクの中には非常危険のほかに、現地政府の政策変更(外交政策、税制、輸出入制度、出入国関係制度、金融政策の変更などによるリスク)もある。

さて、ポリティカル・リスクなるものの分析手法には、定性分析と定量分析とがあるのだが、どうも日本の多くの企業のトップは、定量分析に重きをおき過ぎるきらいがある。

大橋直久=業務効率化アドバイザー  
タグ :大橋直久


  • Posted by 大橋直久  at 01:04大橋直久

    2014年12月25日

    大橋直久「海外に駐在員として派遣される人たち」

    海外に駐在員として派遣される人たちの数は、年々増加の一途を辿っているのだ。

    国際化、多国籍化、成熟化、技術革新化、人間性回復化など、さまざまな大波の真っただ中で、国家も企業も、家庭も個人も、大きなリスクに囲まれている。

    もし今後とも、日本の政府や外務省をはじめ、大手各企業に危機管理能力が大きく欠落しているとすれば、結局のところ、海外へ出る駐在員やその家族は、自分たちなりに精いっぱいの努力と勇気と知恵を傾けて、危機管理体制の充実に取り組まねばなるまい。

    世界で最初のリスク・マネジャーは、あの方舟を造ったノアだといわれている。

    ノアは洪水がくることを予知して、数多くの動物を番にして舟に乗せた。

    水も食糧もたくさん積み込んだ。

    そして無事に難を逃れた。

    このように危機管理にとって大切なことは、洪水がくる前に、山火事が発生する前に、工場が爆発する前に、誘拐される前に、人質となる前に、手を打つことだ。

    大橋直久=業務効率化アドバイザー
      
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  • Posted by 大橋直久  at 02:06大橋直久

    2014年12月20日

    大橋直久「超一流の大企業」

    日本で世間から超一流の大企業といわれている会社では、どうやら私如きか弱き者に依頼する気などさらさらないようである。

    それでも彼等の危機管理が欧米企業並みにできているのなら良いのだが、実状は、国内外を問わず大企業の危機管理能力のなさが露呈している。

    考えるに、これは大企業のトップには、サラリーマン根性丸出しの人たちが多いことによると思う。

    それにひきかえ、たとえ小たりといえども一国一城の主ともなると、オーナー経営者として確固たる危機意識をもっているトップがかなり多く、自分

    のところへ飛んでくる火の粉は、自らの手で消してやろうとする意気込みが強いと思われる。

    この辺りが、自分の在任中だけ何とか無事に済めばそれで善しとする、ことなかれ主義者が横行する大企業とはかなり違っているところだ。

    他人とは異なったものの見方や考え方をする人間に対し、一方的に異端者とのレッテルを貼り、そういう異能の人物を懐にしないばかりか、逆に死蔵するとあっては、企業の活性化などは言うべくして出来ないだろうし、危機管理などは到底なされないと強調したい。

    大橋直久=業務効率化アドバイザー
      
    タグ :大橋直久


  • Posted by 大橋直久  at 02:06大橋直久

    2014年12月15日

    大橋直久「日本人は"危機"に対する意識が低い」

    「太鼓蔵ではカナリアの声に誰も耳を貸さない」

    これはインドに伝わることわざで、威勢のいい太鼓が高らかに鳴り響く中では、かぼそいカナリアの声など聞こえるはずがない、とするものである。

    大尽連中の関心と話題は、か弱き庶民の切実な問題とは無縁。

    したがって力のない人間は、ただあきらめるしか術はないというものだが、大きな事件とか事故といったものは、えてして上に立つ者が下の者の貴重な意見に耳を傾けなかったことから発生してくるものだ。

    私は以前在籍していた会社で、危機管理の重要性と社内への導入の必要性を、およそ十年間かけて説いて回ったものだが、一顧だにされなかった。

    そんな経緯もあって、結局私は独立して危機管理コンサルタントを自営することになったのであるが、この「太鼓蔵では……」の傾向も、日本人社会には典型的なものと思われる。

    ここ数年、中小企業や個人色の濃い零細企業では、危機管理対応策に積極的に取り組むところがかなり出てきており、私なども招かれて講演に出向いたり、危機管理対策部門の設立のお手伝いなどをさせてもらっている。

    大橋直久=業務効率化アドバイザー
      
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  • Posted by 大橋直久  at 02:02大橋直久

    2014年12月10日

    大橋直久「聞き手が悪口屋をつくる」

    一見平和裡に解決できたようにみえるけれども、その実、のちのちにツケをまわすようなリスクが深く静かではあるが、確実に潜在化してゆくのである。

    もちろん船旅を愉快で楽しいものにするためには、客を喜ばせる社交上手で如才ないエンターテイナーも必要ではある。

    しかしタイタニック号のように、ひとつ間違ったら氷山に激突するかもしれない危険が充満している環境のもとでは、甲板上のテーブルや椅子の位置をどう並び換えるべきかとか、デッキ上で行われるフロアー・ショーの演出をどうすべきかといった枝葉の問題よりも、もっと本質的である船の安全航海に、乗組員も旅客も、ともども十分なる注意と関心を払わなければなるまい。

    風にさからって小便などしようものならズボンが濡れる。

    ズボンですめばまだいい

    が、下手をすると、顔にまでかかってしまいかねない。

    こう書くと読者の皆さんは笑われるだろうが、現実にはこの種のことを平気でやって危険に巻き込まれている日本人が意外と多いのである。

    大橋直久=業務効率化アドバイザー
      
    タグ :大橋直久


  • Posted by 大橋直久  at 01:17大橋直久

    2014年12月05日

    大橋直久「年輩者と若手の溝」

    うっかり話の尻馬にのって、ああだ、こうだと言いはじめると、年輩者と若手の溝は、埋まるどころかますます深くなってしまう。

    と同時に、陰口をたたいた当の中間層も具合の悪い立場になってしまう。

    海外での人間関係を良好に保ち、少しでも快適で明るい生活をしようというのであれば、お互いに少々のことには目をつぶり、がまんすることだ。

    もし、本当にこれだけは許せないとか、明らかな誤解が生じたときには、陰口をきくのではなく、当の本人に直接話をし、言いたいことを率直に申し述べ、リスクが小さなうちに解決を図るようにもってゆくのがよいと思う。

    一番悪いのは、マアマア・ナアナア主義で、ものごとをはっきりさせず現実を直視しないで、それから逃げることである。

    大橋直久=業務効率化アドバイザー  
    タグ :大橋直久


  • Posted by 大橋直久  at 01:06大橋直久