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Posted by たまりば運営事務局  at 

2015年11月26日

「観察の基本」

観察が意図的になされるとき、しばしば初歩的なレベルの仕事のように見なされることがある。

「見る」行為が簡単でやさしいという一般に与える印象が、誤解のもとになる。

目につくとか、見えてくるという限りは、対象の方から視野に入ってくるようにみなされるが、実際は見ようとしなければ見えず、また見えたと思ったことしか見ていないという事実のあることが、ことの奥深さを示唆している。

「見る目を育てる」意味が強調されるのはこうした背景がある。

保育に関するさまざまな事象を自らの目でとらえ、そこから経験的な事実を見いだし、主体的な判断を下したり、客観的な法則を導きだしたりする研究的な意図を自覚することが、観察の基本姿勢である。

大橋直久=業務効率化アドバイザー
  


  • Posted by 大橋直久  at 10:53

    2015年11月16日

    大橋直久「研究の主観性・客観性」

    子どもの理解を深めるために進められる研究が、「科学的」であろうとする方向へ発展してきたが、その道筋は研究者の主観性の脱却の道でもあった。

    物理的な法則を定めるための研究分野では、確かに主観的な判断の偏向を排除しようとする必要があるであろう。

    しかし、相互関係の中にあってかかわりつつ進められる実践の研究においては、むしろ実践的な研究の中心は研究に着手した人自身の主観を尊重もし、またその見る目の育ち自体を確実にする必要がある。

    研究上の主観性は邪魔になるどころか、かえってそれ自体のありようを高めていく努力が求められる。

    今日ではこのようにあらためて研究者の主観と客観の研究姿勢の問題として再認識を迫られているのである。

    大橋直久=業務効率化アドバイザー
      
    タグ :大橋直久


  • Posted by 大橋直久  at 14:09大橋直久

    2015年11月06日

    感染症成立の条件と最近の感染症の動向について

    (1)感染症成立の条件
    感染症は、感染によって引き起こされるすべての病気のことであり、人間や動物から伝播する(病原体が移る)場合には、伝染病と呼ばれる。

    1)感染源
    感染源とは、実際に起こった感染が直接的にどこに由来するかを示すもので、病原巣(病原体が自然に増殖し、生活している場所)である場合が多い。

    感染源としては、(1)人間(コレラ、結核、性病、B型肝炎などの患者)、(2)動物(狂犬病や日本脳炎などの人畜共通伝染病にかかっている家畜やペット)、(3)その他(土壌など)があげられる。

    2)感染経路
    感染経路(病原体が病原巣から感染者に侵入するまでの過程)は、伝播様式や、病原体の宿主(感染者)への侵入門戸(侵入する場所)により異なっている。

    伝播様式には直接伝播(直接接触、飛沫散布および垂直感染)と間接伝播(媒介物感染、媒介動物感染および空気感染)があり、侵入門戸としては皮膚、呼吸器粘膜、胎盤などがあげられる。

    3)宿主(感染者)の感受性
    宿主の感受性(身体の抵抗力)には、個体の免疫力が関係しており、病原体が体内に侵入しても感染するとは限らない。

    免疫には、能動免疫(自然感染後の免疫や予防接種後の免疫=宿主が抗体をつくる免疫)と受動免疫(胎盤経由の母子免疫や免疫グロブリン注射による免疫=宿主に抗体が与えられる免疫)がある。

    大橋直久=業務効率化アドバイザー  


  • Posted by 大橋直久  at 01:02