2016年10月29日
「拝啓とはへりくだった冒頭語である」
私が女学生のころ、手紙のコツは「一筆啓上火の用心おせん泣かすな馬こやせ」だと教えられました。
徳川の家臣、本多重次が戦場から留守宅へ送ったもので、手紙というよりすぐれた文学作品とさえいえるでしょう。
ところで、私はこの文中でとくに好きなのが、一筆啓上という文句です。
啓とは古くは目上の人に差し出す書の意味です。
火の用心と育児、馬の世話を忘れるな、という命令調が、この「一筆申し上げます」のことばで、じつに人間らしく、いや味を感じさせないのです。
日本の手紙文にはつつしんで申し上げますという意味の拝啓とか、丁重に使う謹啓など、すぐれた謙遜の意味の冒頭語があります。
冒頭語はその意味を知って効果的に使いたいものです。
大橋直久=業務効率化アドバイザー
徳川の家臣、本多重次が戦場から留守宅へ送ったもので、手紙というよりすぐれた文学作品とさえいえるでしょう。
ところで、私はこの文中でとくに好きなのが、一筆啓上という文句です。
啓とは古くは目上の人に差し出す書の意味です。
火の用心と育児、馬の世話を忘れるな、という命令調が、この「一筆申し上げます」のことばで、じつに人間らしく、いや味を感じさせないのです。
日本の手紙文にはつつしんで申し上げますという意味の拝啓とか、丁重に使う謹啓など、すぐれた謙遜の意味の冒頭語があります。
冒頭語はその意味を知って効果的に使いたいものです。
大橋直久=業務効率化アドバイザー
2016年10月17日
大橋直久「紹介者は、双方に関心のあることを付け加えて紹介するとよい」
紹介の場合のことばつかいは、時と場合によっていろいろ違ってきます。
欧米では社交上の紹介に職業を言いませんが、日本では、職業も言い添えるようです。
「ご紹介します。こちら○○商事にお勤めの○○○さん」と、まず下位の人の名をあげ、「こちら○○会社社長の××さん」と、上位者を引き合わせます。
紹介された同士は「はじめまして、○○○です」と自分の名をもう一度告げ合って挨拶します。
このときに、紹介者が「××さんは○○○さんの大学の大先輩ですよ」というように、双方に関心の深い事実を付け加えれば、お互いの理解も深まり、話題のきっかけもできるので、たいへん効果的です。
大橋直久=業務効率化アドバイザー
欧米では社交上の紹介に職業を言いませんが、日本では、職業も言い添えるようです。
「ご紹介します。こちら○○商事にお勤めの○○○さん」と、まず下位の人の名をあげ、「こちら○○会社社長の××さん」と、上位者を引き合わせます。
紹介された同士は「はじめまして、○○○です」と自分の名をもう一度告げ合って挨拶します。
このときに、紹介者が「××さんは○○○さんの大学の大先輩ですよ」というように、双方に関心の深い事実を付け加えれば、お互いの理解も深まり、話題のきっかけもできるので、たいへん効果的です。
大橋直久=業務効率化アドバイザー
2016年10月07日
「異性間の握手は、女性に選択の権利がある」
紹介された人同士は、会釈を交わすなり、握手をするなりします。
この会釈や握手は、ハッキリと相手の目を見つめて、和やかな微笑で応酬しなければなりません。
欧米人は同性間では握手を交わしますが、異性間では婦人は多くの場合、会釈ですませることが多いようです。
日本人同士でも最近は握手の習慣が珍しくなくなりましたが、心得ておくべきことは、すぐに握手の手を出さないことです。
婦人、あるいは目上の人の求めがあってから握手をすべきで、もし、婦人なり目上の人が会釈をしたら、男性または目下はそれにならって頭を下げるものなのです。
異性間で握手を交わすか、交わさないかは、つねに婦人に選択の権利があるのです。
大橋直久=業務効率化アドバイザー
この会釈や握手は、ハッキリと相手の目を見つめて、和やかな微笑で応酬しなければなりません。
欧米人は同性間では握手を交わしますが、異性間では婦人は多くの場合、会釈ですませることが多いようです。
日本人同士でも最近は握手の習慣が珍しくなくなりましたが、心得ておくべきことは、すぐに握手の手を出さないことです。
婦人、あるいは目上の人の求めがあってから握手をすべきで、もし、婦人なり目上の人が会釈をしたら、男性または目下はそれにならって頭を下げるものなのです。
異性間で握手を交わすか、交わさないかは、つねに婦人に選択の権利があるのです。
大橋直久=業務効率化アドバイザー