大橋直久「海外に駐在員として派遣される人たち」

大橋直久

2014年12月25日 02:06

海外に駐在員として派遣される人たちの数は、年々増加の一途を辿っているのだ。

国際化、多国籍化、成熟化、技術革新化、人間性回復化など、さまざまな大波の真っただ中で、国家も企業も、家庭も個人も、大きなリスクに囲まれている。

もし今後とも、日本の政府や外務省をはじめ、大手各企業に危機管理能力が大きく欠落しているとすれば、結局のところ、海外へ出る駐在員やその家族は、自分たちなりに精いっぱいの努力と勇気と知恵を傾けて、危機管理体制の充実に取り組まねばなるまい。

世界で最初のリスク・マネジャーは、あの方舟を造ったノアだといわれている。

ノアは洪水がくることを予知して、数多くの動物を番にして舟に乗せた。

水も食糧もたくさん積み込んだ。

そして無事に難を逃れた。

このように危機管理にとって大切なことは、洪水がくる前に、山火事が発生する前に、工場が爆発する前に、誘拐される前に、人質となる前に、手を打つことだ。

大橋直久=業務効率化アドバイザー

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